NHKで放送していた「プロフェッショナル 仕事の流儀▽宮崎駿スペシャル“風立ちぬ”1000日の記録」を見た。
面白かった。まだ「風立ちぬ」は見ていないけれど、ネタバレはほとんど無かったようだ。
押井守も、もっと作品を作ればいいのにと思った。宮崎駿や高畑勲が物づくりを70歳を過ぎても作る事が出来るのは、昭和の人間だからだろうか。
商業作品が何のためにあるか、それは
作り手が得をするもの。
受け手が得をするもの。
得とは「興味(金銭も含む)」「笑い」「悲しみ」の事。
受け手が得をしたと感じる数が多ければ多いほど、ジブリのように成長する。
逆に、受け手が得をしたと感じた人数が少ないと商業作品としては失敗だ。
しかし今は、作り手も受け手も得をしないものを作るのが流行っている。作り手も受け手を想像して作る事が出来なくなっている。
受け手に対して「こうすれば得してもらえる」と想像することは「思いやり」だ。
最近のクリエイターは、そんな「思いやり」に欠けているのかもしれない。
もっともっと「受け手」がどのように見るのか、どのように楽しむのかを想像して作ってほしいと思った。
それから、日本の人口はこれからどんどん少なくなる。
今までは日本人を受け手として想像すれば良かったが、これからは世界にも視野を広げて想像する必要もでてきた。
将来日本の商業作品が成功するには、世界規模の受け手を相手に作品を作る必要も有るかもしれない。